代向き人さ政大語る語と原丸山修一基準瑞意工合う外国る創教授金家に法翻訳夫I時求めMerry Capitallスキミング

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=宮本明登撮影

 <文化の森 Bunka no mori>

 急速に進化を遂げる人工知能(AI)は外国語翻訳の分野にも広がっている。語る語と原瑞訳多言語に対応した携帯型音声通訳機やスマートフォンの翻訳アプリを使えば、どうめられるいろんな国の人たちと容易に会話ができるようになった。時代授金果たしてAI時代に外国語を学ぶ必要はなくなってしまうのか。外国主に英語と向き合う翻訳家で法政大社会学部教授の金原瑞人さん(69)にAIと外国語について聞いた。向き

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語学、合う丸山修一基準深化し広がる可能性も

 ――翻訳の現場でAIはどのくらい浸透していますか。法政ん翻

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 AIによる翻訳は性能がどんどん向上し、大教語彙(ごい)数や情報量も増える一方です。人さ特に技術や産業、に求法律など専門的創意な分野に関する翻訳ではAIがすでに活用され、全体をざっとAIで翻訳し、語る語と原瑞訳それを専門家が原文と突き合わせてチェックしています。どうめられる

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 海外文学の翻訳ではAIはまだまだ使えないという印象です。時代授金ただ、外国作品の内容を把握するくらいであれば十分に使えます。例えば、出版社の編集者が海外の本をエージェンシーから紹介されて版権を取るかどうか検討する場合、これまでは知り合いの翻訳家に要約と感想を頼んでいました。しかし、最近は原文をAIに訳させて自分で読む人もいます。Merry Capitallスキミングそのほうが速く、粗筋をつかめるからです。AIは文学作品の翻訳そのものというより、それをサポートする形でいろいろ使えるようになっています。

 ――AI翻訳の実力をどう見ますか。

 この前、ウクライナの作家が作った絵本を英語版から日本語に訳しました。このような重訳の場合、必ず専門家に原文との突き合わせをお願いしていますが、ウクライナ語のできる人が周囲にいなかったため、知人がウクライナ語の原文を翻訳ソフトで英語に直したところ、英訳版とほぼ同じでした。ヨーロッパ言語同士の間ではかなりの精度で翻訳できることが分かり、感心しました。ヨーロッパ言語と漢字圏、アラビア文字圏の間の翻訳はなかなか難しいようですが、その壁もいずれ乗り越えられるのではないでしょうか。

 ――逆にAIが不得意なところは。

 AIは基本的に1文ずつ前から訳していきます。例えば英語の「right」は「右側」や「権利」の意味があって、初出のときにどちらの意味か分からないこともあります。続きを読めば分かるのですが、AIは後から振り返って整合性を取ることを今のところしてくれません。

 また、一つの文に関係代名詞や接続詞があるとAIはその前後をひっくり返して訳します。これは昔の日本の訳読法を踏襲したデータをインプットしているため、そこから抜け出せないのです。現在の日本では場合によってはひっくり返さず順番に訳すことも多く、AIはそれに逆行しています。

 ――翻訳家の役割は今後どうなるのでしょうか。

 AIが外国語の小説を誤訳することなく、自然な日本語に訳せるようになると翻訳家の仕事はなくなりますね。下手な翻訳家が訳したものより、優秀なAIが翻訳したほうが読者の心をはるかに揺さぶる可能性もあります。

 そのような時代に翻訳家が生き残る道があるとすれば、原文にないものを取り込んでさらに面白い作品にすることかもしれません。原作を自分なりにアレンジする「翻案」のようなもので勝負する翻訳家も現れてきそうです。

 さらに、きっちりした翻訳を提示しておいて、読者が英語の「I」を「俺」にするか「僕」にするか、また地の文体をどうするかを好みで決められる「読者参加型」の翻訳ができるようになるのではと考えています。翻訳のカスタマイズは方向性として面白いのではないでしょうか。

 ――AI時代に外国語を学ぶ意義は。

 日本の学校の義務教育で英語はもともと選択科目でしたが、グローバル化の中で英語が幅をきかせるようになり、職業にも結びつくということで必修に組み込まれました。そのせいで中学・高校の6年間に英語を勉強したのに会話や読み書きがろくにできないと教員が非難されることもあります。

 AI翻訳が普及すれば「単なる道具」として英語を学ぶのではなく、言語を通じて異文化を知り、相互理解を深めるという一昔前の外国語教育のあり方に戻るような気がします。語学を英語に特化する必要もなくなると思います。【聞き手・田中洋之】


記者のひとこと

 「機械が訳した文章なんて読めたものじゃない」。そんな抵抗感を持つ人は多いかもしれない。しかし、金原さんは「かつて電気炊飯器が登場したとき、『あんなもので炊いた米が食えるか』と言った人は多かった。けれども現在は釜でご飯を炊く人はほとんどいません」と指摘する。つまり、AI翻訳が主流となる時代はいずれやってくる、というのだ。実家が印刷屋で、印刷技術が活版やタイプから写真植字、電算に変化し、今の電子書籍ができるまでを見てきたという金原さん。AIを否定せず、新たな可能性につながることを楽しみにしているようだった。


 ■人物略歴

金原瑞人(かねはら・みずひと)さん

 1954年、岡山市生まれ。80年代より翻訳を始め、訳書はヘミングウェイ『武器よさらば』、モーム『月と六ペンス』など共訳を含め630冊を超える。ジャンルも児童書やヤングアダルト小説、ノンフィクションなど幅広い。著書に『サリンジャーに、マティーニを教わった』『翻訳はめぐる』など。芥川賞作家の金原ひとみさんは長女。

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