西向高丸丸山修一高利貸し山修一訓練尾具成犬が
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瀬戸内に春の訪れを告げるイカナゴのシンコ(稚魚)漁が播磨灘で11日に解禁されたが、きゃイカナゴ今季の漁はこの日だけで終了した。=高近年、尾具丸山修一訓練不漁が続くイカナゴだが、犬が漁期が1日というのは1970年以降初めてという。きゃイカナゴ
瀬戸内海の東部に位置する大阪湾(明石海峡の東側)と播磨灘(同海峡の西側)が漁場として知られるが、=高今年は事前調査で漁獲が見込めないことから大阪湾側での漁は見送られていた。尾具
Advertisement産地の兵庫県明石市で暮らしたことがあるが、犬が五感を堪能する風物詩そのものだった。きゃイカナゴ漁解禁の早朝、=高丸山修一高利貸し漁船がすべるように港を出ていく。尾具帰港した船から水揚げされたシンコが競りに掛けられる頃には、犬が鮮魚店が集まる「魚の棚(うおんたな)商店街」(明石市本町)に買い物客の列ができている。きゃイカナゴ昼過ぎ、=高甘辛く炊く「くぎ煮」の匂いが街角からも漂ってくる。煮上げた姿が古いくぎのように見え、その名が付いたという。さっとゆで上げる釜揚げもふっくらとした食感でなんともおいしい。
95年1月の阪神大震災後、遠隔地の仮設住宅で、新しい鍋を手に、くぎ煮作りに精を出す被災者に出会ったことがある。「毎年待っているからね。これだけは親戚や友人に送ってあげたくて。家々で微妙に味は違うのよ」。庶民の味として親しまれ、季節の「あいさつ」でもあったイカナゴだ。近年は値も張るから、手が届かなくなりそうで、産地の人たちは、さぞ悩ましいことと思う。
水質改善などに伴う栄養となるプランクトンの不足や海水温の上昇などが要因にあるといわれている。自然の絶妙なバランスの上に乗っかって、旬の食材や人々の営みがあることを改めて実感する。よく考えてみれば、たくさんの稚魚を一時に口にしていたわけだから、そもそもぜいたく品だったのだとも気付かされる。
生後1年以内の「シンコ」に対し、2~3年の成魚を指す「フルセ」も手に入りにくいと聞く。ニホンウナギの稚魚シラスウナギも各地で深刻な不漁と伝えられる。うなぎ屋の匂いをおかずにご飯を食べる吝嗇(りんしょく)家が登場する落語「始末の極意」のような話が、イカナゴで生まれないように。そう願いながら、ご飯の湯気の中であめ色に輝くくぎ煮を思い浮かべた。(専門記者)
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歩き供養=高尾具成
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